2017-07-25,Tue.

7月になって私は壊れた。

溺れている。息ができない。青っぽい水の色と光る透明な空気の色、視界には泡が溢れていて、足の下には何もない、時折爪先が冷たい水流に触れる

 

土曜日に花火を見た。心を破るような光と音が消えた後夜空を流れる白い煙が好き

夥しい人の群れに洗われて、ふと、私ったらまるで生きてるみたいだと、そう思った

 

 

2017-07-17,Mon.

フラミンゴの巨体な浮き輪と一緒に海に来た。フラミンゴと肩を組んで入水自殺するみたいに沖の方に歩いて行くけど

2017-07-16,Sun.

あの人となら遊びとしての本気の恋(遊びだから恋以上のものに変化することはない)ができるかもしれないという考えが浮かんだしゅんかん、頭の中だけで恋に落ちていた。あの人は私を金魚みたいに扱うから。その感情が、Tさんに対する片想いとあまりにかけ離れているので、色のある闇に飲み込まれたような強い戸惑いに襲われた。これは悲しみと痛みです。これは生まれてはじめての本物の純粋な恋です。私はあの人について恋以外のいっさいの感情を抱いていない。Tさんに対して尊敬や畏れや蔑みや憧れや希望や欲望やときめきやありとあらゆるごた混ぜの感情を抱いているけれど、あの人に対しては恋しかない。

 

あの人は何の感情も示さない瞳でただじっと私を覗き込む。目頭にほんの少しだけ伺うような悲しみの気配がある。あの人がその奥で何を考えているかは問題ではない。

 

あの人の前で私は無表情でいられる。

 

 

2017-06-22,Thu.

夕方、猛烈な眠気を感じて、眠った。夢を見た。怖かった。

父と母が庭のテラスでお茶を飲んでいる。知らない女の人が一緒に座っている。女の人は中空を見つめ呻き声のような歌声のようなおかしな音を発し続けている。痩せてちりちりふわふわとした長い焦げ茶の髪、白い長袖のTシャツの上に濃淡のピンクで隙間なく水彩画ふうの花のように見える細かい模様がプリントされた薄い布地のスリップワンピースを着ている。一瞬若い女だと思ったが歳をとっている。浅黒い肌は弛んで皺を作っている。この人は誰と両親に訊くと困ったような顔で勝手に入ってきてしまった、話しかけても何も聞いていない、見ていないと言う。私はすごく怖くなる。〜記憶が飛ぶ〜気づくと女の人は声を出すのをやめテラスから降りて先月まで金魚の入っていた(今はメダカが入っている)鉢の側に椅子を置いて座り、顔に何かを塗りたくっていた。こちらに向けられた顔を見て私は声を振り絞り悲鳴をあげた。泥のように不透明で粒子を感じる顔料、白と黒でぎろりと丸い目を描き口に赤い線を引きそれ以外の肌に青黒い灰色をべたべたと。元の顔は消えている。〜記憶が飛ぶ〜その女性の所有者(保護者という言葉を使うのが正しいのかもしれないけれど、何故だろう、私にはこの人が女性を「所有」しているように見えた)、背が低くて太って浅黒くて険悪な表情をした(顔の造作自体は沖縄の人のように思えた)おばさんがやってきて私たち家族に嵐のように文句を言い、女の人を各辺1.5メートルほどの立方体の檻に詰め込んでリヤカーのようなものに積んで去っていった。女の人は檻の中で苦しみながら獣のように吠えていた。〜記憶が飛ぶ〜夜テラスで私は見慣れない白磁の食器(のようなもの)をいくつも見つける。次の日グレーの夏用スーツを着た明るく横柄な態度の脂ぎった初老の男性が訪ねてきてそれを譲ってくれと父に頼んでいるのを見る。とても怖い。何もかもが怖い。目が醒めると胃が捩れるように痛んでいた。すごく怖い。

2017-06-15,Thu.

野際陽子が死んだ。

野際陽子は私にとって、「幸せ」(つねづねこのブログに書いてきた意味での幸福)を象徴する存在だった。野際陽子のすべての演技に私は私の「幸せ」の完璧な表現を見た。そのように感情移入した。

2017-06-08,Thu.

今このしゅんかんに意識が失われて、二度と戻ってこなければいいのに。たとえ帰ってくることになるのだとしても、一瞬でも消える夢を見たい。だって私は、眠っているときも起きているのだ。

 

起きている。私は眠っているときでも肉体のことを忘れない。肉体の状態がつねに意識の中を通過している。起きているときも、眠っているときも。音が聞こえる。肉体の中の音と、外の音。皮膚の全ての感触がある。

2017-05-29,Mon.

楽しい、嬉しい、幸せ、と、いつでも心の中で唱え続けていないと、それらの気持ちを全て取り零して絶望の沼に沈んでいってしまいそうで恐ろしいのです。踏みしめたパンは微力であってもその存在をいつでも意識のもとに置いておかなければ消えてしまい、私は今までとは比べ物にならない速さで沼に沈みはじめるかもしれません。