2017-06-22,Thu.

夕方、猛烈な眠気を感じて、眠った。夢を見た。怖かった。 父と母が庭のテラスでお茶を飲んでいる。知らない女の人が一緒に座っている。女の人は中空を見つめ呻き声のような歌声のようなおかしな音を発し続けている。痩せてちりちりふわふわとした長い焦げ茶…

2017-06-15,Thu.

野際陽子が死んだ。 野際陽子は私にとって、「幸せ」(つねづねこのブログに書いてきた意味での幸福)を象徴する存在だった。野際陽子のすべての演技に私は私の「幸せ」の完璧な表現を見た。そのように感情移入した。

2017-06-08,Thu.

今このしゅんかんに意識が失われて、二度と戻ってこなければいいのに。たとえ帰ってくることになるのだとしても、一瞬でも消える夢を見たい。だって私は、眠っているときも起きているのだ。 起きている。私は眠っているときでも肉体のことを忘れない。肉体の…

2017-05-29,Mon.

楽しい、嬉しい、幸せ、と、いつでも心の中で唱え続けていないと、それらの気持ちを全て取り零して絶望の沼に沈んでいってしまいそうで恐ろしいのです。踏みしめたパンは微力であってもその存在をいつでも意識のもとに置いておかなければ消えてしまい、私は…

2017-05-27,Sat.

映画『メッセージ』を観に行く。なんとなく各所で評判高いというイメージだったが、実際に観てみて正直期待外れだと感じた。音楽や映像はすごく良いのに、内容や根底の思想についての考察がきちんとなされていない。制作者は自分の頭の中で整理できていない…

2017-05-24,Wed.

青木画廊に行き『一角獣の変身〜青木画廊クロニクル 1961-2016』を購入する。澁澤龍彦、瀧口修造、種村季弘、金子國義、四谷シモン、マンディアルグ夫妻、エトエトラエトセトラ、幻想文学、幻想絵画、シュルレアリスム、に興味のある人は必見の、これ一冊で…

2017-05-23,Tue.

歯医者で歯を磨いてもらった。歯間ブラシの大きくなったような形のブラシで表面を磨き、プラスチックの楊枝みたいなもので歯の間を。最後に、シトラスの味がする黄色いペーストをつけて先っぽが回転する歯医者っぽい器具で表面を滑らかにしてくれた。 口をゆ…

2017-05-22,Mon. その3

家の中で蟻を見た。夢の歪みに実体を持たせたような行列を辿ると、昆虫の死体があった。猫が殺害したものだろうけれど、黒山の蟻だかりで何の虫やらわからない。大きさとちらりとのぞいた茶色の薄い翅を見てゴキブリかもしれないと思った。 蟻の集っているの…

2017-05-22,Mon. その2

勢いよく皮膚に打つかる陽射しや盛り上がる緑や遠慮をなくした花の香りに触れて、焦る。遠くの空を飛ぶヘリコプターや道行く車の音も、響きが違う。空気には確実に、夏の重苦しい軽薄さが溶け出ている。 まだ、夏にはやって来てほしくない。ほんの少しでいい…

2017-05-22,Mon.

みなさんには何が見えていますか。みなさんはどこへ行こうとしていますか。 私は今のままではどこにも行くことができません。今まで色々試みたけれどどこへも辿り着くことが出来なかったし多分歩みはじめることすらできていなかった。 私は「体力がない」と…

2017-05-21,Sun.

足の爪を緑色に塗って、シス書店に「夢の植物園」展をみにゆく。14人の作家による、植物をテーマとした企画展。金子國義と桑原弘明、山下陽子が印象的だった。 あまり時間がなく、ざっとしか見られなかったのが残念。 ところで私、澁澤龍彦の『夢の博物館』…

2017-05-20,Sat. その2

文章、書きたいんだけどな。どんどん、表面上のものだけになってゆく。つらい

2017-05-20,Sat.

水槽を買って部屋に金魚を入れた。幽かな魚臭さや濾過装置の唸る音に早くもノイローゼになりかかっている。こんなことでめげそうになるなんて私の金魚愛は幻想だったの⁉︎ 30ℓの水槽に、尾の短い小さめのレモンコメットと、優美な長い尾の丹頂コメット。少し…

2017-05-19,Fri.

「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観る。この映画は……。もう一回観てみなければと思う。 最近綾野剛が気になっている(最近観た彼の出演作は「リップヴァンウィンクルの花嫁」「怒り」など)。稀有な、いや、特異な俳優だと思う。物の怪や神みたいに他者か…

2017-05-18,Thu.

「ピクニック・アット・ハンギングロック」を観て乙女気分を高める。(この映画は乙女を楽しむにはじつに持ってこいですが、それ以外の目的においては決して良い映画とは言えません。) ああコルセットが欲しい。近頃は一部がゴムになっている安価なファッシ…

2017-05-16,Tue.

W. B. イエイツ『ケルトの薄明』(井村君江訳 ちくま文庫 1993.12)を読んでいたら唐突に杉井光が読みたくなり、たまたま取り出しやすい場所に積んであった『終わる世界のアルバム』(メディアワークス文庫 2012.10)に手を伸ばす。杉井光はライトノベル作家…

2017-05-15,Mon.

世界のうつくしさ、優しさ、暖かさ、愛、そういうものは、私が見て、理解して、気づいて、つねに意識下に保持していないと消えてしまうものなのだと、私はたぶん心の底の一番深いところでは信じている。浅いところにある理性や思考はそんなのは自己中で馬鹿…

2017-05-13,Sat.

A君とお茶する。A君とはずっと昔友達の友達ということで知り合って、ツイッタで意気投合し、今に至る。リアルで会うのは数年ぶりだけれど、ツイッタでお互いの生活を監視しあっているからかお久しぶりな感覚もあまりなく楽しかった。A君の絶妙なスノッブ感(…

2017-05-12,Fri.

ここ数日、以前のように本を読んでいる。 文字が読めるようになるずっと前から呼吸をするように本を読んでいたのに、ここ一年、あるいは2年、私はほとんど本を読まなかった。ふと気づいたら読んでいなかったのだ。 再び読むようになって、私は以前の感覚(本…

2017-05-11,Thu.

ケルムスコットプレスのことを調べていた。できることならいつか蒐めたいのです。ヴェラム刷本が欲しいのですがお金を作れば買えるものなのでしょうか。買えないんだろうな。紙のほうならまだしも。 いくつかの半端な資料から知っておきたい事項をノートに書…

2017-05-01,Tue.

私の中に世界が残ることはありません。世界が私に刻みつけられることはありません。私の過去は夢の記憶のようにひどく曖昧で重層的で現実味がなく、砂の零れ落ちるように消え去って行きます。 空想の(による)死を生きているように感じることがあります。現…

2017-04-21,Fri.

私はもう生きていたくない! 物事が広く均一に見えていることは人間の社会で生きるうえでマイナスにしかならないのだと思う。頭の回転が鈍くて世界について盲目的で、ヒステリックに感情を吐露すれば綺麗に生きていけるのかもしれない。それが人間的な美しさ…

2017-04-06,Thu.

私はこのことについてうまく書くことができない。 私は自分自身のことについてなにひとつ理解していないのだけれど、でも、今日ふと気づいたことがある。私はいつもどうしようもなく焦っているのだ(焦っているという言葉が正しいのかわからないけれど、何か…

2017-03-26.Sun.

書きたくならないのだということを書き留めておかなければなりません。 なにも書きたくない。なにも感じたくない。ただ空気の中に泡となって消えてゆきたい。 生きることはとても楽しいですが、爆走するオープンカーでハイウェイドライブを楽しみながらしか…

2017-02-23,The.

ふわりと優しい湿り気を含んだ生ぬるい空気の中を歩きます。夜はまだ降りてきたばかりで、空は鈍い青色に輝いています。色々な音が聞こえますが全て暗い遠くの生の稜線に吸い込まれて行くようで、とても静かなように感じられます。街灯、家々のカーテン越し…

2017-02-23,Thu.

風の匂いや肌触りに春を感じて嬉しくて、窓を開け放ち、物理の勉強をはじめました。そろそろレールの上に戻らなくてはいけないと思って。車の往き交う音も鳥の鳴き声も草木の匂いもひんやりとした優しい風も、全てが春めいて私を前向きにさせてくれたのです…

2017-02-15,Wed.

私の現時点における世界観の記録。 この世に「真理」というものは存在しない。存在するのは「仕組み」と「事実」だけである。

2017-02-14,Tue. その2

まったく予期していない瞬間に心を通過しない涙が零れることがある。まったくなんでもないような瞬間に。 最近頻繁に「それ」が起こる。 「それ」、つまり温度のない涙がつたりと頰を滑り落ちてゆくのを感じることそのものが、それだけが、私を悲しくさせる。…

2017-02-14,Tue.

なにかが私の心の中で私の意思に反して狂った独楽のようにくるくると回転しているのを感じます。それは前向きな気持ちとクリアな思考を運んできます。心や頭に正常な働きがもたらされていると感じますがしかし、私はほんとうはそんなものではなくて休息が欲…

2017-02-06,Mon.

春の風を感じた。春の風は光を含んで下から上へ緩やかに吹き上げる回転の、強いが肌あたりの優しい、仄かに香りを含んだ風である。遠くでゴオと唸り、足元では残った枯葉や芽の出かけた植物をくるくると弄ぶ。 春の予感の梅やヒヤシンスの香はこの風によって…

2017-01-30,Mon. その2

明日、朝の空気が清浄なうちに文具屋に行ってありったけの原稿用紙を買ってこよう。

2017-01-30,Mon.

ときどき自分の材質が何なのかわからなくなる。おそらく「人間の皮膚」とか「人間の筋肉」とか「人間の脂肪」とか「人間の骨」とかそういった類のものでできているのだろうなということを理解するのは簡単だ。でも青緑がかって不透明な直径10センチくらいの…

2017-01-17,Tue.

昨晩は部屋を真っ暗にしてイヤホンでビートルズの「サージェント・ペパーズ」を出せうる限りの大きな音で聴いた。世界を遮断せねばならないと感じた。壊れる前に意識をやらなければならないと。「サージェント・ペパーズ」は私に極彩色の感覚を与えてくれる…

2017-01-12,Thu.

重くるしくて厳かで静謐で、でも肌と交るととろけるように甘い香りが好き。微かに脈打つように空間を支配するのだ。

2017-01-10,Tue.

水晶体の内側から世界を描写し続けるだけではだめなのだ。心の中では本当は、私は私の言葉を自分を描写するために使うだけではいやだと思っているに違いないのだ。私の言葉は以前とは変わってきている。どうやったら私はこの世界の中空に浮かぶ2つのちいさ…

2017-01-09,Mon.

私は昨晩、血液のことを考えもしなかった。我ながら実に不思議なことだと思う。手首を切ることを考えるときにまず第一に考えなくてはならない問題は血液のことではないのか。途中で固まらないようにアスピリンを飲むとか水に漬けるとか、皮膚を切り裂いた瞬…

2017-01-08,Sun.

刃物を引いて手首を切ることを想像していつも気分が悪くなります。肌に押し当てただけで肉まで切り裂くことができるのは特殊な研がれかたをした刃物だけでしょう。普通の包丁や剃刀で手首を切るときには必ず刃を引かなければなりません。刃物を持った手を手…

2017-01-05,Thu.

私の記憶は狂気に満ちている。文章化されていない記憶はどれも断片的で悪夢みたいに唐突だ。頭の中に瞬間的に投影されるイメージはどれもひどく私の心を掻き乱す。それらは連続的でなく時間的でなく何らかの意味を持つこともない。狂気だけが満ちているよう…

2016-12-28,Wed.

この1ヶ月間ずっと、言葉が離れてゆくのを感じていた。私の言葉は醜く実用的になり攻撃的になり空虚なはりぼてとして私を苦しめた。私は自分の言葉に現実的な実用性が宿るのを嫌う。言葉が実用的になるというのは人間としての関わりあいに囚われるということ…

2016-12-10,Fri.

ときどき足を踏み外して暗い沼に呑み込まれる。 いつも〈大丈夫〉なつもりでいる。生きていけるような気がする。色々やりたいことがあるような気がする。心にひやひやと迫ってくるものに気づいてはいけない。自分が綱わたりをしていることに気づいてしまった…

2016-11-30,Wed.

早く早く早く早く早く早く早く早く!早く終わって。 私は一体いつまで暮らし続けなければならないのでしょうか。揺れて焦点の合わない視界も震えて力の入らない手足も痛み続ける胸も頭も、もう全部脱ぎ捨てたいのです。 ときどき気の迷いで病院に行こうかと…

2016-11-24,Thu.

夜明け、冬の匂いを嗅いだ。目が覚めて、水っぽい雪が枝から落ちる音を聞いた。水道の水は鋭く突き刺さるようで、気づけば指先は棒のようだった。幸せだった。これが冬。これが冬。異常でも何でもいい。待ち望んだ冬の訪れに、心が高鳴った。

2016-11-21,Mon. その2

夢の中には自分というものがない。あるのは行動と閃きと恐怖だけだ。夢によっては行動も閃きも恐怖もなく、ただ多幸感だけがある、ということもある。夢でなく現実ならそれら全てがあるし、動悸息切れ眩暈、そして思考もある。夢の主である私にだけでなく、…

2016-11-21,Mon.

夢。悪夢的ないじめを受けている友達がいて(架空の人物だ、鈍臭くて攻撃的で肌が汚くて小太りで可愛くない。髪が長い。)、ある夜おつかいに行く彼女を守るため私は米と酒とお香が必要だと感じて、(その夜私はお茶の先生の家にいた。)玄関横にあったおひ…

2016-11-20,Sun.

19日(土) お世話になっている人のお母様が亡くなられたと聞いた。私の身体の外部で死の風が吹くのを感じたときいつも、私は罪悪感でいっぱいになる。… 飲み会。名前だけずっと昔から聞いていて(伝説みたいに思っていた)、今日はじめて会った人がいた。谷…

2016-11-15,Tue.

私の言葉に比喩はありません。私の言葉のすべては私にとっての現実のすべてです。描写でさえない。

2016-11-14,Mon.

やはり体温を維持できないので風呂に入り続けている。今日、注文していたアロマセラピーアソシエイツの「エクイリブリアム」バスオイルが届いた。まだ風呂上がりにオイルやクリームを塗るほどの元気がないので、乾燥から逃れるのにちょうどいいと思って湯船…

2016-11-12,Sat.

もうだめです。 愛という感情すらなくなってしまった。絶望以外のあらゆる感情が去ってしまった。 眼に映るすべての像は風景のようで遠く静かに停止している。流れ込んでくるどの映像も気が遠くなるほどうつくしくて、私の、すべての感情を失った眼からは魂…

2016-11-1,Tue.

頭が痛い。頭が痛い。 私の頭の中で痛みの管が絶えることなく脈打ち続けている。巨神兵のきぶん。 あまり意識することがないのだけれど、最近耳鳴りもひどい。頭を中心とした半径1メートルくらいの円の中に実体のない鈴虫が何百匹となく詰め込まれているよう…

2016-10-31,Mon.

私は「楽しさ」をここに表現することができない。「楽しさ」は儚い。「楽しさ」は書き留めたり記憶したりして反芻できるような類のものではないのだ。「楽しさ」の記憶はきらきら光るうつくしい砂糖粒のように私の指の間をすり抜けてゆく。指先に残る夢のよ…