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2016-08-21,Sun. その2

このところ、うっかり足を踏み外してつかの間身体が宙に投げ出されたときのような、あの上顎がひやりと浮くような感覚が離れない。 すぐに訪れるはずの、着地の衝撃を畏れ続け、しかし、待ち続ける。 静かに涙だけが溢れる。私は気を失うことができない。自…

2016-08-21,Sun.

甘い嘘しか舌の上に乗せたくない… 香水に満たされた金色の部屋に寝そべり、誰にも届かない甘い嘘だけをぶつぶつと唱えながら人生をやり過ごすことができたら… 夏の終わりの雨の日に、セイロンのあまり細かく砕かれていないお茶っ葉でミルクティーをつくり、…

2016-08-08,Mon.

夜と朝の境目の美しい青色。遠くのビルの、鋭くて黒い影と、その中に規則正しく並ぶ光。顔を後ろに向ければ、ビルの窓は空と同じ色に染まっている。

2016-08-07,Sun.

私の恋したそれそのものが、わたしを拒絶した。あの視線が、わたしを拒絶したのだ。その三時間の間に、そのひとの視線がわたしを穿ったのはたった二回だった。会ったときと、別れるとき。わたしはあの頃いつも見ていたそのひとの横顔を、遺跡の壁画を見るよ…

★1

私はそのひとの視線が好きだった。そのひとの視線はとくべつだった。私はいつもそのひとの横に立って、何かを眺めるそのひとの横顔をみていた。息を呑むほど繊細な細工が施された不思議にシンプルな眼鏡の蔓に僅かに重なって、そのひとの視線が見えた。私は…

2016/07/06,Wed.

お能のお稽古、先生に用事ができてしまったのでかわりに大先生がみてくださった。大先生の声の素晴らしいことといったら。すっかりファンになってしまった。 *** 私は自分を壊すことに決めた。苦しみをやり過ごそうとしても、苦しむ時間が長引くだけだ。…

2016/07/05,Tue. その2

うすぼんやりとした平安とも呼べぬ平安は去った。私は再び、あの研ぎ澄まされた悲しみと絶望を生きる。 悲しみと恐怖で塗り込められたわたしを、誰にも気づかせはしない。わたしは私の存在を完成させる。今ならそれができる。わたしはわたしを壊す。もはや焦…

2016/07/05,Tue.

あの頃のあの感覚が戻った。あの頃に戻ってしまった。17歳、あるいは18歳の私に。景色がまたこんなふうにしっとりと透きとおってうつくしく絶望的に見えるなんて。

2016/07/04,Mon.

Tさんがあまり考え過ぎないように、と言ってくれた。いつでもTさんの言うことは素直に受け入れられるような気がする。 私考え過ぎてますか?考え過ぎてるんでしょう。だって怖い。とても怖い。考えないでいることなんてできるわけない。怖いんだもの。 で…

2016/06/27,Mon.

彼らは自分の半分しか生きてない小娘なんて妖怪みたいなものだってどうして気づけないのだろう?どんなに天使か何かのように感じられて自分を受け入れてくれるように思えたとしてもそんな生き物は決して自分を救ってはくれないんだって、どうして気づけない…

2016/06/26,Sun.

マルグリット・デュラス『エミリー・L』田中倫郎訳、河出書房新社 pp.24-25より ・「あなたはぼくのために勝手に物語を作りあげた。ぼくといっしょに経験したというその物語に、ぼくはなにも関係してないよ」 ・「ぼくは口から出まかせを言って、それから忘…

2016/06/26,Sun.

実のある生活を送っていると、消耗してしまって何も書く気になれない。書く気になれないばかりか頭がおかしくなって変な行動に出た挙句更に磨耗して、という悪循環。 何もしないでいるなんて退屈で耐えられない、と言う人は多いけれど、私はその逆なんじゃな…

2016/06/09,Thu.

たくさんの「死ねない理由」のためだけに生きているのは、すごくみじめだ。いま私は、頭蓋骨の縫合からすべて自分の身体を分解しなければおさまらないだろうような「嫌な感じ」に苛まれていて、いますぐ死ぬ理由はそれだけでもじゅうぶんなのに、それなのに…

2016/06/08,Wed.

香らない/香りを/嗅ぎ続ける

2016/06/02,Wed.

曇っているにもかかわらず、地上はどこから降ってくるともしれない光でほの明るい。まるで地上がうっすらと発光しているように見える。雲の切れ間の空は眩いばかりの青で、南から西はどこまでも遠い。地上の微な心地よい風、雲は微動だにせず泰然として、い…

2016/05/31,Tue.

どんなに楽しい、どんなに幸せな出来事も、想像も、私の死にたみを和らげることはない。私には、死にたくない想像はできない。何か良いことがあって、それで死にたくないと思えるような人とは、人間としての造りが根本的に違うのではないか、そんな気がする…

2016/05/30,Mon.

何かを成せば、この世に何かを残せば、死んでも許してもらえるような気がしている。ずっと。何もしない人間は死んではいけないのだと、自分を縛っている。

2016/05/29,Sun.

とうとう21歳だ。絶望。「お前は宇宙で死ぬ〜」夢。家族と映画を観に行く。大友克洋を観に行ったつもりだった。実際に見たものが何だったかよくわからない。ストーリーもなく作風も一貫せずアニメと実写が入り混じっておりアニメの部分も普通のアニメ的な質…

2016/05/23,Mon.

Tさんにピアスの穴を開けてもらう夢を見た。金色のファーストピアスはTさんに手渡した時は小さくて繊細だったのに、自分の耳についているのを鏡で見たら先住民のピアスのように巨大で、釘かボルトのような形をしていた。長さ20㎝くらいだったろうか。私は、T…

2016/05/21,Sat. その2

私は人工知能に近いのかもしれない。…何年も前のバレンタインのこと。夜の特急列車のデッキで、ゴディバの4個入りチョコレートを分けてくれた名前も知らないおじいさん。…ガラケーの世界に戻りたいなあ。

2016/05/21,Sat.

これから何年でも、今のように生きているふりをして生きていけるだろうと感じる。同時に、明日にでも庭の葡萄棚で首を括らなくてはという衝動に駆られる。「鰐」たちはもう怖くない、むしろ、長年連れ添った親友のように思える。床を泳ぐ「鰐」たちが自分を…

2016-05-19,Thu.

私はネイルアートが大嫌い。あんな汚いものってない。爪は一色で塗れば綺麗だけれど、色や装飾が追加された途端おぞましいものへと変化する。1つの手の内の数本の指だけ違う色で塗るのも嫌い。ジェルネイルも嫌い。あの厚みが私を息苦しくさせる。中央線の…

2016-05-16,Mon.

私は頑張ってるけど、こんなのは頑張ってることにならないんですものね。ちゃんと社会の中に出て行かなくてはいけないんですものね。普通に。化粧だって私が好きでしてるんですものね。でも化粧品のにおいが邪魔をして私は空気の香りを満足に嗅げなくなる。…

2016-05-12,Thu.

帝国ホテルでお能の先生の結婚式。私はああいう場では絶対泣かず白けるタイプだと思ってたけど、新郎新婦入場から涙を堪えるのに必死だった。こんなに沢山の年齢も生きる世界も違う人間たちに心からの祝福を注がれてこの人たちはなんて幸せなんだろう、そし…

2016-05-01,Sun.

大友克洋にサインと握手をしてもらう。大友克洋の手は柔らかかった。

2016-04-30,Sat.

ああ死にたい。私が死という言葉を非常に軽々しく扱っているという印象を皆さんは受けられると思いますが、私は生に対して非常に不誠実な態度をとっているというような印象を皆さんは受けられるでしょうが、私は、恐らく、とても真面目に生と向き合っている…

2016-04-26,Tue. その2

まだだ。まだ死んではいけない。あと少し。あと少し。しかし、私はこの世界と関わりを持つことができないだろう。いままでもこれからも。全部間違いだったらいいのに。無理矢理私に世界と関わりを持たせようとしないで。私にそんな力はないと思う。だって、…

2016-04-26,Tue.

Michaelのことを書く。Michaelは夢に出てきた私の恋人だ。金髪で鋭くて繊細でおちゃらけていて憂いに満ちていて軽薄で捻くれていて賢くて美しい。Michaelも私もお互いにほんとうには触れ合うことができないと理解していたから、私たちは真に深く繋がることが…

2016-04-20,Wed.

私は冷笑的な態度を取るのをやめなければならない。一生懸命にならなくてはいけない。誠実にならなくてはいけない。「罪と罰」的に言うなら生活に飛び込みなさい!というかんじ。見えていないふりをしなくてはいけないし何より見ないようにしなくてはならな…

2016-04-19,Tue.

私はもっと一生懸命にならなければなりません。世界に真摯に向き合っているようなそぶりをみせなければなりません。女性的な一生懸命さを身につけなければなりません。悟りきったような無常観(自分で言うと馬鹿っぽいけど)を表に出してはならないのです。…

2016-04-18,Mon.

ぼくが感じたのは苦痛ではないぼくは泣いたが涙ではない悲鳴ではないあえぎではない口をふさがれたぼくの毛穴の全てからしみ出たものは汗ではない悲しみではないそれは深く底のない絶望だぼくはそれを見たそれが生まれた場所を見た 形のない色のない臭いのな…

2016-04-17,Sun.

「うるさいんだよ、本当に我慢してる奴は泣いたりしないんだ」と粗暴な口調で言うから私はもうほんとうに我慢できなくなって大声で叫んだ、泣き喚いた。そしたらそいつは黙らせようと私の頭を力一杯殴りつけた。私があらん限りの力を振り絞って悲鳴をあげた…

2016-04-05,Tue.

頭が何か微細な波のようなものを感じとっていてぐあんぐあんと言っている。熱いし重いし軽いし皮膚の近くはとくとくと静かに速く脈打っている。電磁波など感じられたらこんなかもね。

2016-03-30,Wed.

私は、愛しいものたちの存在ややさしさや善良さや世界に満ち溢れた愛や美しさなどというものに耐えることができません。ほんらいは、私がそれらをしっかりと受け止め受け容れ気に留めていてあげなくてはいけないのに(そうしなければそれらはきっと悲しむで…

2016-03-26,Sat.

今日も大好きな喫茶店でお手伝いをしてきました。13時過ぎから20時前まで。楽しかった。桜の花弁のかたちをしたブラウスを着ていました。ユニットバスのクリーム色のプラスチック製の床の上に一日中立ちっぱなしで真っ赤になったふたつの足。その先端にはさ…

2016-03-22,Tue. その2

私が叫ぶ前に。早く殺して。殺して殺して殺して殺して。ごめんね。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。楽しいです。幸せです。ほんとうだよ。許してよ許してよ許してよみんなみんなみんな愛してる愛してる愛して…

2016-03-22,Tue.

19日(土)八王子福傳寺の「春燈会」に行く。光明土砂加持法要と能「清経」をみる。私が謡と仕舞を習っている先生がこのお寺の副住職と企画しているイベントなのだ。これはずっと続けてほしい。真言宗の儀式をみられる機会って他にないし、座ったまま手を伸…

2016-03-17,Thu.

生きてるのがつらくて気持ち悪くて吐きそう(実際に吐くこともある)。私は化粧を落とすとき失禁することがあります。それくらい頑張っています。それなのに私にできるのはここまでです。ごめんなさい。私は、少しずつ良くなっているふりをしてしまいます。…

2016-03-16,Wed.

古代人になりたいのです。もっと純粋でもっと残酷な存在になりたいのです。火のような情熱と氷のような誇りと嵐のような悲しみを孕んだ…

2016-03-09,Wed.

暗闇の中で、光があれば深緑色に見えるだろう座布団の上に蹲って私はゆっくりと沼に沈んでゆく。肌で闇を感じる。闇は泥だ。重く冷たく息苦しい。私は闇を吸い込む。身体が闇で満たされる。ゆらーん。闇は私の眼球を圧し潰し、頭蓋骨の中を流れる。見えない…

2016-03-08,Tue. その2

真夜中に、マルセル・ベアリュ「水蜘蛛」を読みました。そうです。文字だけの本が読めたのです。言葉が、意味を持たない記号の羅列としてではなく、理解できたのです。乙女ごっこをしよう、と、決心してからすぐのことです。乙女だから、私は朝カフェオレを…

2016-03-08,Tue.

私が生きていることを知ってる人は一人もいないでしょう!!!!!

2016-03-07,Mon.

身体の違和感が強まっている。この意識がこの身体に入っていることへの違和感、という意味ではない。身体そのものの中での違和感です。頭痛や腹痛、身体の不調はあまりに日常的なものだった。それとはまた違う、骨のズレのようなもの。熱っぽさ。息苦しさ。…

2016-03-06,Sun.

ほんとうのことを言えば私は唯一無二の存在だと言われるのが嫌いだ。替えがきかないと言われるのも嫌いだ(勿論唯一無二であることと替えがきかないこととは何の関係もないけれど)。私は共産主義者だ。

2016-03-05,Sat.

整体師に「死への願望はなくなった?」と訊かれて私は内心怒り狂った。殴り倒して滅多刺しにして放火してやろうかと思った。でも面倒くさいしそんなことをするのは勿体無いと思うくらい怒っていたので私はただ「はい」と答えた(そもそも死にたい云々という…

2016-02-03,Wed.

うつわ、の話です。世界には、私が思っていたほど余裕はなかった。うつわ、にも、何かを注ぎ込むような隙間がなかった。私が、壊しました。あるいは、壊れたのは私のほうかもしれない。

2016-02-02,Tue.

すべてのひとに、ごめんなさい。ごめんね。幸せでなくてごめんね。許してくれますか?

2016-01-24,Sun. その2

私にとって化粧は極めて繊細な精神的作業であるので、世の中の大多数の成人女性が毎日当たり前のようにそれを行っていると考えるととてもふしぎな気持ちになる。似たような話がある。私は魚介類を食べる時いつも細心の注意を払っている。魚介類を食べた直後…

2016-01-24,Sun.

褪せた黄色の魚が空気中を泳ぐ狭い部屋。天井はバベルの塔のように高く闇に吸い込まれている。魚は必ず私から見て右から左へ泳ぐ。私はその部屋で2人の古本コレクターにとりいろうとしている。私の心の中には「とりいる」という言葉があるがそれは現実(夢か…

2016-01-15,Fri.

夜、電車で車両の端っこの席に座ると、すぐ横にある車両と車両を区切るドアのガラスに外の景色が映ってうしろに流れる。これを見るのが好きだ。お茶の教室、今日は初釜だった。釜から立ちのぼる湯気を眺めていたらなぜか、いつか風の強い日に太陽に焼かれな…