2014-03-15,Sat.

はんしん-ろん【汎心論】(panpsychism)宇宙の万物に心があるとする説。精神的実体としての無数のモナド(ライプニッツ)、「神の根拠性」に基づいた世界神化説(ホワイトヘッド)はその例。物活論。(広辞苑)
はんしん-ろん【汎神論】(pantheism)あらゆるものに神が宿り、一切万物は神であり、神と世界とは本質的に同一であるとする宗教観・哲学観。インドのウパニシャッドの思想、ソクラテス以前のギリシア思想、近代ではスピノザゲーテシェリングなどの思想はこれに属する。万物神論。⇔一神論(広辞苑)
はんしん-ろん【汎心論】《名》万物に人間の心と同じような心的な性質があるとする宗教・哲学観。(明鏡国語辞典)
はんしん-ろん【汎神論】《名》いっさいの存在は神そのものであり、神と世界とは一体のものであるとする宗教観・哲学観。万有神論。(明鏡国語辞典)
汎神論[ハンシンロン](pantheism,Pantheismus)                神と存在全体(宇宙、世界、自然)とを同一視する思想体系。両者を一元的に理解し、両者の質的対立を認めない点で有神論とは異なる。歴史的諸宗教において、その神秘的側面を理論化する際に表れる体系化の一つの型である。自然や世界に働く統一的原理としての神を構想するギリシア思想や仏教のようなタイプと、神が万物に遍在すること、および自我と神との一致を主張するベーダやバラモン教のようなタイプがある。人間の内面性、神秘的生活と宇宙の調和を強調するところから、スピノザゲーテらに影響を与えた。(ブリタニカ国際大百科事典)
はんしんろん【汎神論】英語pantheism(pan〈汎〉+theos〈神〉に由来)などの訳。神的存在と世界ないし自然とに断絶を設けない宗教・哲学上の立場。後者を前者の表現・展開と見れば無世界論に通じ、前者を後者の総和と見れば無神論に転じる。多神教アニミズム、自然崇拝と区別なく用いられることもある。スピノザの〈神即自然〉の思想をめぐる〈汎神論論争〉は史上最も有名。(マイペディア)
【汎】①う-かぶ。水にうかぶ。また、うかべる。②だだよう。水にだだよう。❸ひろ-い(ひろし)。あまねし。広くゆきわたる。また、ひろく。あまねく。④軽い。⑤速い。(漢語林)
神 䰠 【神】①かみ。(ア)天の神。宇宙万物の主催者。⇔祇。「天神地祇」(イ)神の総称。②たましい。霊魂。③こころ。精神。④霊妙ではかり知れない働き。理性でははかれない不思議な働き。⑤きわめて尊くて、侵すことのできないこと。「神聖」(漢語林)
【祇】[1]❶くにつかみ。地の神。また広く、神をいう。「天神地祇」②おおきい。③やすらか。安んずる。(漢語林)
モナド(Monade;monad)              ドイツの哲学者ライプニッツの実体概念。ギリシア語で1を意味する語monosに由来し、単子と訳される(言葉自体はブルーノやヘルモントらに先行する用例がある)。『形而上学序説』などの著作で実体的形相、エンテレケイア、形而上学点などと言われるものにひとしく、『単子論』で体系的に展開されている。モナドは部分をもたない単純な実体で、物質的ではなく霊的である。生成消滅することはなく、そこに起る一切の変化は内的原理に由来し(「モナドには窓がない」)、表象(意識されないものを含む)によって全世界と全歴史を表現する。表象を変化させる通時的原理は欲求である。モナドは外からの影響を受けないから、モナド間に因果関係はなく、相互間の関係は予定調和の原理で説明される。世界は低級な物体から神にいたるモナドによって構成されており、この位階はそれぞれのモナドの含む表象の明瞭度による。(ブリタニカ国際大百科事典)














(別の話)


神は存在するが神はこの世界に存在しない。神は存在としては存在しない。わたしたちは神を見ることができないし神がわたしたちを見ることもできない。物質は心をもたないし、それと同じように神も心をもたない。神の愛は存在するがそれは私たちの思っているものとはまったく異なるものである。神は人格をもたない。私たちの思う「神の愛」はすべてのひとりひとりを大切に思うということ、つまり差別であり、人格をもたない神はわたしたちを差別しない。神は全てを受容し、それだからこそ意識を持ちえない。神は受容することによって存在の必要性を剥ぎ取られた存在なのである。いやそれ以前に、より高次の存在に対して「存在」という言葉は有効なのだろうか?