2014-07-10,Thu. その9

水を含んだ生ぬるい風と生冷い風が渦を巻いて対流し吹き荒れていた。空は燻し銀の色をして静かに荒々しく輝いていた。雲の濃いと薄いは目まぐるしくいれかわり、わたしはそれを愛した。世界はうつくしかった。風は少女の長い髪と戯れ、服の裾を持ち上げようとしていた。薄明るい空気がわたしを包んだ。世界はわたしを愛していたし全てを愛していた。わたしも世界を愛した。