2014-07-20,Sun.

別に私は、感覚が他の人に比べて爆発的に鋭いというわけでもないのである。たぶん。嗅覚や味覚、触覚は、多少鋭いのかもしれないが、視覚は破滅的に悪いし、聴覚は至って普通だ。それに世界を知覚することは、私にとっては、ピントの合っていないカメラのファインダーを覗き続けるのと同じことなのである。対象を曖昧にしか認識できない、というよりむしろ、対象の存在を明確に感知できない。全てが混ざり合って混沌としている。何かに焦点を合わせることができないのだ。ある程度はできなくもないが多大な努力を要する。感覚の届く範囲に存在する全てを平等に受け入れる。差別がない。ある意味で、神の領域に近いと思う。でもそれなら、私に人格は必要なかった。