2014-08-10,Sun.その4

季節も部屋もそしてこのぼくも、あぶなっかしいところにいてバランスをとりそこねているサーカスの綱渡り芸人のようにふらふらし、綱がぷっつりと断ち切れて、いまにも眩暈を感じながらとりかえしのつかないところにおちてしまいそうな状態だった。

中上健次『十九歳の地図』より