2014-09-11,Thu.

Jさんと新宿クレマスターに行った。フジタゼミ。小笠原晋也氏のお話を聴いた。小笠原先生は痩せているが貧相ではないとても良い身体にイッセイミヤケのジャケットを素敵に纏っていた。鋭い顔つきなのに笑顔が眩い。囁き声を拡大したような不思議な声で話す。漂う違和感は彼の過去と何か関係があるのだろうか。熱湯と冷水が複雑に混ざりあっているから見かけ上温度がないように見える、そんな人だと思った。温度を保持している物質は絶対に水だろうと思う。空気でもなければ油でもシチューでも緑茶でも炎でもない。
さて肝心のお話だが私は無知ゆえに半分も理解できなかった。というか、わかったような気もするけれど本当にわかっているかと訊かれれば否。特にはじめのほうは、いきなり変な合同式が書かれたりして目が点になってた。(だから、見当違いなことを理解したりしてたら恥ずかしいのでお話の内容は書かない(おそらくこれだから私はダメなのだろう、恥ずかしがってたら発展は望めない(言い訳じみてるけれど私は発展を望んでいないフシがある…)))。でも、クロスキャップの話のあたりすごく面白かった。「穴」の話とか。
参加してた人たちも面白い方たちばかりで、どこの御伽の国からやってきたのかというような服装の性別年齢不詳なオジサマ(?)とかすごく変な髪型の人懐こい顔をした巨漢(塩Tさんと呼ばれていた)とか。塩Tさんはその筋では有名な人らしい。参加者から小笠原先生に向けられた質問に「ああ、それは違うよ、全然違う、つまりね、…」などと勝手に答えたりしていたが、色々なことに凄く造形が深い人なんだなという印象を受けた。インクのなくなりかけたゲルインキボールペンで無地のルーズリーフに細かい字で黙々とノートを取っていた。彼以外の参加者の中にはスマートフォンタブレットの類でホワイトボードの写真(や、小笠原先生の写真)を撮っている人もいた(それは少し不愉快だった)。塩Tさんはたとえばピアニストの西直樹と同じような雰囲気を持った人で、先程の喩えを使うなら、炎である。そこに確かに温度も光も存在しているのに実体がない。存在しているはずの温度だって熱いのやら冷たいのやらてんで見分けがつかない。笑っていない時でも笑ったような目をしているし、かといって笑っているときでも笑っていないような目をしている。ある意味で物凄く魅力的な人だと思った。Jさんのお友達でK村さんという人も参加していた。秀才だと聞いていたから神経質に痩せた変態的な人かと勝手に想像していたがまったく違って、陽気で声の大きい人だった。理解が早いぶん早とちりも多いのではないかと勝手に推測した。実際、的外れに思える質問でも臆さずガンガン飛ばしていた。自分に自信があるのだろうと思った。今まで何人か見たり聞いたりしたJさんの知り合いの中では比較的マトモな人のように思えた。
小笠原先生の話が一区切りついたところで藤田先生が何か話しはじめて、やたら情報情報と繰り返していたのだが、私はその「情報」というのが一体何なのか掴めなくて、困った。彼は「情報」という言葉を断りなく3通りくらいに使い分けているような気がしてならなかった。私が、情報というのは神のことなのかなあなどと(神というのはほんとうに便利な言葉だ!)独りよがりな妄想に耽り始めた頃、小笠原先生が聖書にある「神は愛」という表現について話し始めたので、私の妄想は更に広がった(「では情報というのは愛のことなのか!(でも「情報⇒神」(または「情報⇔神」?)かつ「神⇔愛」ならば「情報⇒愛」(「情報⇔愛」??)は成り立ちそうではあるけれどもしかしたら「愛⇒神」かもしれないしそうだとしたら…?(私は「神⇒愛」ということはないだろうと思っている))」)。Jさんが、それはスピノザ的愛がどうのと質問していた。Jさんは語り口がどうもいつもと違っていて、少しまだるっこしくて、いくらか何かに変に緊張しているのだろうかなどと思った。
私には脳味噌も知識も経験も足りない。何が言いたいのかといえば、的外れかもしれない少々失礼なことを何人かの人に関して書いてしまったが悪気はないと言いたいのです。どこまでも言い訳じみているけれどこの日記はあくまで私の記憶の補助であって決して他人に読ませるために書いてるわけではない、たまたま公開しているが、公開していることに意味はない。…



あと最後に、やっぱり気になるのでメモ。聖アガタの絵で切り口を布で隠しているのには倫理的な問題は関係ないと思う!描かれていないことこそに意味が…(私ってこんなに細かいことに漆黒執着する人間だっただろうか?)
Jさんもそんなようなことをちらっとあの場で口にしていたけれどさらっと無視されて(というか違う話にすり替えられて)いた、Jさん自身そのすり替えにさらっと乗って、大人な対応…。私は細かいところをつつきたがるくせに発言しないからクズである、結局あの場で一回も発言しなかったのは私だけでは…?

そういえばふとした一瞬、藤田先生が無表情でJさんと私の繋いだ手を凝視していた…




書けば書くほどロクでもない日記になっていく気がする、やめよう