2014-10-03,Fri. その3

今やアパートに1人で住む祖母は完全に等しく僕達を扱った
F&Mの濃い紅茶の香り
お香の香り
衣擦れの音
時計の音……
サイファ、前に私の時計をほしがってたね。あんまり遅れるんで新しいのを買ったんだ。こんなだけどまだほしいかい?」
「うん!」
「じゃ、これはおまえさんにプレゼント」「シヴァは?なにがほしい?」
「ぼくはなにも   ほしいものなんて……」
「ほしいのは物じゃないんだね?じゃ   とっておきをあげよう」
父や母よりも一番に僕をわかってくれていた祖母は 数年後 静かに他界した