2014-10-05,Sun.

あるていど詳しい日記を下書きに保存しておいたら、消えていた。めんどくさいからもうあまり丁寧には書かない。
雨が降っていた。
MSさんの発表を聞きに行った。その会場では3人の人が発表し(MSさんは3人目だった)、そして司会者はあの永井均だった。1番目の発表は(私が無知だからかもしれないけれど)非常につまらなかった。2番目は面白かったような気がした(実際Jさんもこの発表は面白かったと言っていた(Jさんは遅れて来たので1番目の発表はたぶん聞いていない))。Jさんは、発表自体の出来はMSさんのが一番良かったと言っていた。私もそう思った。私はこのようなアカデミックな場所(?)に立ち入るのは初めてのことで緊張していた。
MSさんはとても素敵な女の人だった。お洒落で、良い香りがした。後で何の香水を使っているのか訊いたら、ジョーマローンの香水を二種類重ねづけしているのだと教えてくれた。玄冬にはイノセントな香りとミステリアスな香りの重ねづけが似合うのではないかなどと言ってもくれた。香水の重ねづけって、上級者という感じがする…!私はすっかりMSさんのことが大好きになってしまった。少女的な言葉を使えば「お姉さま」と呼びたくなるような。
永井均は異様な人だった。この世の全てをつまらないと思っているかのような顔つきをしていた。「つまらない」という気持ちに背骨が生えてそこに座っているかのようだと思った。ベージュのジャケット、グレーのズボン、黒いぺちゃんこのリュックサック。ブラックの缶コーヒーをぐびぐび飲んでいて、可愛げがないなと思った。永井均は、私の何が気に入らないのか知らないが時々私のほうをジロジロと見ていた。その会場ではJさんと私は訳あって他人のフリをしていたので永井均は私とJさんとの関係を知り得ない筈だった。したがって私個人の存在が彼の癇に障ったのだろうが、しかし何がいけなかったのか見当もつかない。化粧だろうか?それはともかく、永井均はタダモノではなかった。ただ永井均がそこに座っておざなりに幾つかの言葉を吐く様子を見ただけなのに、私は彼にほとんど恐怖のような感情を抱いた。この男になら抱かれてもいいとすら思った。彼の纏う空気は異様だった。Jさんが彼に執着するのもおかしなことではないと思った。下書きに保存しておいた文章には、永井均駿台の山本義孝を比較したりして中々面白いことを書いたような気もするのだが、何度も言うけれどまた書くのはめんどくさいのでもう書かない。

午後、私とJさんは八王子に行き、私が3回ほど入ったことのあるラーメン屋でお昼ご飯を食べた。そのあとS書房へ寄った。Jさんは哲学コーナーで掘り出しものを見つけたと喜んでいた。S書房を出て、京王線で新宿へ出た。いつもの喫茶店でお喋りした。それから少し歩いて、チェーンのイタリア料理屋でスパゲッティを食べた。そこでも少し時間を潰して、そのあと雨がひどくなって来たのにも関わらず散歩に出掛けた。無意味に、時間を潰すためだけに雨と寒さの中てくてくてくてく歩いた。こういう無駄なことが平気でできるあたり、この人と私は似た者同士なのかもしれないと思った。私は一人でもたまにこういうことをする。9時になってホテルに入った。