2014-10-06,Mon.

雨がひどかったのでJさんの仕事は休みだった。私たちは10時頃ねこ膳で朝ごはんを食べ、また喫茶店でお喋りした。昼頃になって雨はやんだ。Jさんは私を北千住へ連れて行こうと言った。北千住でJさんが昔住んでいたという建物を見たりして散歩した。コロッケパンを買って食べた。延々散歩した。山谷の奇妙なアーケードではボロボロの身なりをしたおじさんたちが寝転がったり花札をしたりしていた。ツイッターでそれを演劇のようだと言っていた人がいた。ゾッとするような生々しさがあって、もしかしたらその人は、その生々しさを演劇と表現したのかもしれないと思った。夢の中で私はいつか、あのタイル張りの地べたに座って彼らと共に花札に興じていたかもしれなかった。そんな生々しさだった。そのあとまた歩いて、「バッハ」という喫茶店に入った。コーヒーを淹れるパフォーマンスは華やかだったが雑なのでけして美味しくはなかった。不味くもないのだけど。たぶん豆などは良いものを使っているのだろうと思った。モンブラン美味しかった。店内も良い雰囲気だったと思う。このあたりで私は、今日は食べて歩いてばかりだなと思った。しかしこれにはきっと、食べず動かず不健康に暮らしている私にできるだけものを食べさせて運動させようというJさんの思惑があるのかもしれないと思って何も言わなかった。途中で金魚屋さんを覗いたりしながら浅草まで歩いた。浅草寺の境内で座って、暗くなるまで将棋や囲碁や漫画の話をした。暗くなってから、夜ご飯を食べた。Jさんの昔の彼女がかつて住み込みで働いていた焼肉屋さんで。おかみさんはJさんのことを覚えていたが、Jさんが私のことを「嫁です」と紹介したのでその彼女のことは何も言わなかった(因みに、私は、自分の妻のことを「嫁」と呼ぶのは好きではありません)。焼肉を食べた後、こんどは上野まで歩いた。上野から山手線でぐるっと新宿まで。新宿のあの喫茶店でまた延々と話をした。こんどは真面目な話。私が外泊を繰り返すのはよくないのではないか、というところから私と両親との関係について。その間Jさんが手を握ってくれなかったから私はとても不安になった。23時頃駅のホームでわかれた。Jさんは私の手の甲にキスしたが、マウストゥマウスのキスをしないでわかれるのは初めてのことだったから私はまた不安になった。

(間違えた、北千住、ではなく南千住だった)