2014-10-09,Thu. その2

「わたし、頼りにするためにつきあってるわけしゃないって、いってるでしょ。保護されるのも保護するのも、どっちもいやだわ」

 デザイナーは目を伏せて、「さびしい子」といった。さびしい? この人はわたしのことを、さびしがってくれているのだ。いっしょに泣かなければいけないかもしれない。

鈴木いづみセカンド・コレクション3






鈴木いづみを読みながらウトウト。さいきん馬鹿みたいに眠っている。

私はときどき、自分はなかなか美人なのじゃなかろうかと考える。そしてまた別のあるときには自分はなんて不細工なのだろうと、考える。たいていいつも、自分はおつむの出来が中々に良いと思っている。同時に、自分はどうしようもない馬鹿だとも思っている。


ところで、理系の大学へ進むことは私にとって、将来組織に属して働くことを意味している。実用的な学問なのだ。はんたいに、文系の大学へ進むことは完全なるお遊びである。数学や物理学を齧りたいのなら文学部みたいな暇な学部に入って自分で勉強すればいいのだ。わたしは最先端の研究をしたいわけではないからそれでじゅうぶんなはず。それに偉い学者が言っていた。ほんとうに勉強がしたいなら大学へなぞ行かずに一人でやったほうが良い、と。
大学を卒業したあとの自分がネオン蝶になって薄暗い場末のスナックで短い人生を終えることになろうがダイレクトメールを封入するアルバイトに明け暮れようが、今現在の私にはどうでもいいことだ。どうせならたのしいほうがいい。周りの人間は止めるが、薬漬けだってかまわない。いまがたのしければいいのだ。だから私は今、日本史の教科書にちらと目を通すほかは受験勉強をせず暗号の理論を勉強している。こういうとき私は自分のことをどうしようもない馬鹿だと思うのである。(でもじっさいこちらのほうがたのしいような気がするのである。)