2014-10-13,Mon. その2

またしても書いておいた文章が消えた。ほんとにつらい。つらいつらいつらい。書き直すけれどあのときのまま載せられないのがつらい。

悪い夢をみた。老婆の耳朶に寄生していた蛾のようなものを引っ張りだしてしまい、その蛾のようなものに襲われる夢。ほんとうに怖かった。

朝、Jさんと電話で話す。私が明け方寝ぼけて書いた文章について。Jさんは、あなたには物書きは向いていると思うと言った。なぜならばあなたは僕と違ってすらすらと苦労することなく湧き出すように文章が書ける人で、作家というのはそのような人にしか務まらないからだ、と。それが必要条件にすぎないことはわかっているが、しかし嬉しかった。Jさんはまた、アンディー・ウォーホルが空っぽな人間であるというのには同意するがあなたと彼とは全く違うタイプの人間だと思うしあなたはけして空っぽではなく、ただその異常な感受性の強さから自らを守るために自分自身を空っぽな人間だと思いこもうとしているのだ、というようなことを言った。
それからJさんは私が数学について書いた部分に言及した。僕は確かに「数学は一部の天才のための学問だ」と言ったが、しかしそれは逆も言えることで「数学は万人が学ぶべき学問だが哲学は一部の限られた天才のための学問なのだ」。じつにJさんらしくないおかしな言いぐさだ。あとから説明したようにはじめから、どちらの学問においてもその発展(?)に寄与することができるのは一部の限られた天才であるがそのことと一般人がそれを学ぶことの意義は全く別の場所にある、と言えばよかったのだしそんなことは自明の理なのだからそもそも何も言わなければよかったのではないか。


「こんなことを言うのはあなたに対して失礼かもしれないが、あなたは僕Jのことをまだ把握しきれていないね」
「それでいいのよ。掴みきれる男なんて嫌だわ。私はあなたを尊敬しているのだしそれだからこそ私はあなたを愛するのよ」