2014-10-15,Wed. その2

わたしがなぜこんなに川上未映子に執着するかって。それは自分が無感動なのではないかと考えることが恐ろしいから。
自分が嫉妬できない人間なのではないかって、考えるのが恐ろしい。だからわざとおおげさに嫉妬の擬態をしてみせているの。いつかJさんがバーの可愛い店員さんと話をしていたときもそうだった。どうやったらもっと自然に嫉妬できるのだろうって、考えてる自分に気がつくたび怖くなる。想像して(お手本には困らない。わたしは色々な本を読んだことがある)、振る舞って、そうして自分のなかに嫉妬という感情を醸成していく。そうしていないと、自分がJさんをほんとうに愛しているのかだってわからなくなってしまう。

しかしわたしは、愛がほんものかどうかなんてどうでもいいと思っている。愛なんて気分ではないか。風が吹いたとき嬉しいと思うように、あなたの顔を見たら愛しいと思う、それでじゅうぶんでしょう。わたしは30年先も風が吹いたら嬉しいと思うでしょうしあなたの顔を見て愛しいと思うでしょう。