2014-10-22,Wed.

☂「百鬼夜行抄」の新刊が出てたから買った。今市子は良い。「楽園まであともうちょっと」なんて秀逸だった。笑いのセンスが冴えわたってる。「百鬼夜行抄」、青嵐が四散するくらいまではもっと面白かったような気もするのだけれどまあ今も十分面白い。
☂けっきょくわたしはまとめとか謎解きとか大団円とか、そういうものを望んじゃいないのです。
☂わたしを知っている人はわかると思うのですが、わたしはときどき変なことに変にこだわっておかしなことを延々と言い続けることがあります。あれはわたしがほんとうにあれを考えているということではなくて、そうではなくて、すごく具合が悪い、気分が悪くてたまらない、と、それに気づいてほしくてあれをやっているのです。もちろんそれで気づいてくれる人なんていなくて、さらに悪いことにわたしは自分で話をややこしくしているのだから相手もいらいらしてわたしの言っていることの間違いを責めるように指摘してきたりして、それでさらにわたしは具合を悪くする。だったらそんなわかりづらいことはやめろというおはなしなのですが、どうにもわたしはそれができない。これはおもに、愛するJさんに向けて書きました。このことをわかっていればわたしとはなすときすこしはいらいらせずにすむかもしれない。
☂わたしは記憶力だの注意力だのをほめられると気分を悪くする。あなたがたはファンタージエンを蝕む<虚無>に気づいていないのだ。
☂中学高校の先生方は口を揃えて、「あなたの理解の深さと思考力を思えばあなたの点数は非常に不可解だ、あなたはテストのとき手を抜いているのではないか」と言った。当然ではないか。わたしは問題を解くことに興味がない。彼らには内緒にしていた閉所恐怖症やパニック障害鬱病自閉症などのことを抜きにしてもわたしは本気で問題を解こうとしたことなどない。わたしは理解力や思考力をほめられることも好まない。わたしの能力はあなたがたにとって無意味であるはずだしわたしをほめていいのも貶していいのもわたし自身だけなのです。あなたがたに評価されるいわれもバカにされるいわれもない。
☂わたしが興味をもっているのは「理解すること」だけ。わたしは怠け者だから自分自身で何かを考えたりなんてしたくない。だれかがなにかについてかんがえたことを記した本を読み、それを理解したい。わたし自身がそれについてどう考えるかなんてことはどうでもいいし、もっといえばその本を記した人がなにを意図したかなんてこともどうでもいいのです。そして理解した(あるいは理解したとかんじた)あとは忘れてしまえばいい。<虚無>が飲み込んでくれる
☂愛してる愛してる愛してる愛してるよ世界
☂死ね玄冬死んでしまえ消えてしまえ誰もおまえの存在をしらない
☂「生まれてくるはずの子猫」が生まれてこないように私を殺すのではなく、私が子猫を産む可能性を秘めているから私を殺すの
☂あらゆる思惟が世界を汚している。思考するものはみな死に絶えよ
☂わたしの私的言語の源泉は泉鏡花にあるとおもうの。「知己」を「ちかづき」と読ませるそれを見たあと、文字を見るわたしの目は変わった。「童夢」を読んだあと風景を眺める目が変わったのとおなじように。「砂の女」を読んだあと小説を読む目が変わったように。
☂萩野アンナの「背負い水」を読んでいます。「最近の作家を読もう週間」。こんな作家今日はじめて知ったよ!父の本棚でみつけた。芥川賞ですって。
☂Jさんが電話でのお遊びに興じてくれなくなったので「オー嬢の物語」(ポーリーヌ・レアージュ)でオナニーするの。ほんとは「海の百合」(マンディアルグ)がよかったのだけどみつからなくなってしまった。
☂これは嫌味なのよ?
☂「あなたはわたくしがここにゐないとほんたうに思つていらつしやいますの?」ヴィリエ・ド・リラダン未來のイヴ齋藤磯雄・訳 創元ライブラリ