2014-11-04,Tue. その2

「自分を愛してくれる人を愛すべきだ」
その人は言った。
その人がその言葉によって意図したのとは別の方向に、今わたしはそれを実行している。Jさんが私を愛するから、わたしはJさんを愛する。その人は私を愛すると言いはしたが、実際に愛しはしないだろうとわたしは知っていた。わたしには愛される価値などないし、それにそのことを抜きにしてもその人はわたしを見てはいなかった。その人が愛の対象に求めたものを、わたしは誰に対しても与えることはできない。Jさんはわたしに何も求めていないように見える。そんなふうに見えるのは、わたしがJさんを見ていないからだ。わたしは何も見たくないのだ。何にも気づきたくないし、何も感じたくない。愛玩動物はイヤだと感じたあの一瞬のわたしはもうどこにもいない。愛玩動物としてわたしを愛してほしい。「可愛いな」だとか「愛してる」「その鋭い目が好きだ」「猫みたいな躰…」などと言って撫でまわしキスして、そしてときには男根を擦り付けてくれればいい。それ以上の何もいらない。わたしを愛して。わたしを見ないで。わたしを真っ直ぐに見るからJさんは嫌い…