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2014-11-19,Wed.

夕方Dと立川で会う。私が立川に着いてからDとの待ち合わせの時間まで少しあったので、伊勢丹の化粧品売り場を彷徨つく。何故だかわからないが私はシャネルのカウンターにしか立ち寄れない体質になってしまっているので、売り場全体をとりあえず練り歩いた後で一番端にあるシャネルのカウンターに吸い込まれた。今日のお目当てはネイルポリッシュである。2色試して、バレリーナと名付けられた薄いピンクのネイルポリッシュを買う。そういえばベースコートを持っていなかったからとベースコートも買う。試すとき使ったネイルポリッシュリムーバーがすごく良かったことに家に帰ってから気づいて、ああ、あれを買えばよかったと後悔した。勧められてグロスの新色を試す。品の良いベージュピンク。グロスは一本も持ってないし、口紅もこういう色は持ってないから欲しいなと思ったが買わないで帰ってきた。保湿系のファンデのサンプルを貰う(ヴィタルミエール フリュイド)。私が今使ってるファンデは夏に買ったもので(シャネルのペルフェクシオン ルミエール ヴェルヴェット)、さらさらとした質感。最近乾燥が酷いからファンデ買いなおさなきゃいけないのかなあなんて思ってウキウキしてたのだけど、思いつきでニベアクリームを混ぜ込んでみたら乾燥の悩みは見事解消されてしまい、ファンデを買いなおす必要もなくなってしまっていた。でもサンプル貰うと欲しくなる…。買わないけど。
Dと会って、二人でウロウロしていたら、高校のときのクラスメイトにばったり遭遇した。何故か三人で美容院に行こうという話になって、私はマニキュア買ってしまってお金がなかったから切らなかったけれど、残る二人は髪の毛を切ってもらっていた。私は美容院の隅で本を読んで彼女たちが終わるのを待った。その後中華料理を食べた。私は麻婆豆腐とご飯、Dは何やら炒め物っぽいやつと餃子、クラスメイトはラーメン。私とDは梅酒を飲んだ。中華料理屋を出たらかなりの時間になっていて、(22時を過ぎていたと思う、でも思えばDと会うときこれくらいの時間になることは珍しくないし、そもそもJさんと会えば帰らないことだってあるのだから今更気にすることもないのかも)、立川の駅まで散歩しながら帰りそこでクラスメイトとは別れて、Dと電車に乗った。
クラスメイトと出くわす前、Dと彷徨ついていたときの話。伊勢丹で靴のバーゲンを見た。アナスイの靴がとても可愛くて、欲しいなと思った。その靴を見ながらDがよく靴を履き潰すことについて話した。私はJさんもよく靴を履き潰すのだと言った。Dはそれを聞いて、あんたは似たような系統の人間を好きになるのかもね、というようなことを言った。DもJさんも私も身体の左右のバランスが非常に悪くて、それもあってかDとJさんは靴を履き潰すけれど、私は不思議なことに靴を履き潰すことはないのだ。それについて私は思うところあって、思うところというのが何かというと、私は中学一年生(たぶん)のとき、礼儀作法に関する本を読み漁っていたのだ。その頃はちょうど、私が自分の「設定」をせっせと定め始めた頃であり、それで振る舞いの型を決めなくてはと思って礼儀作法の本を読み漁ったのだ。私は自分がどのように「動」いたらいいのか、いつも覚束なく思っている。それで、その礼儀作法の本のうちには、足の裏のどの部分に体重をかけて歩けばいいのか、というようなことまで書かれているものがあって、私は当然それを参考にした。礼儀作法の本には勿論、毎日同じ靴を履くべきではないこととか、靴の手入れの方法などについても記述されていて、靴を大切にすることは当然の嗜みなのだと私の脳みそに刷り込んでくれた。私は手入れは殆どしないのだが、とにかく靴を長持ちさせることには執着するようになった。それが彼らとの違いでしょう。私が作法に拘ってきちんとしたやり方でご飯を食べるのに反して、彼らはまったくもって"なってない"やり方でご飯を食べる。彼らは"動き方"を知っていていいなあと、時々思う。私は動き方を知らないから作法などに頼らなければならないわけで、彼らのように、自分が思う通りに身体を動かせたらどんなにいいだろうかと思う。