2014-11-29,Sat. /2014-11-30,Sun.

Jさんと会う。急な予定。
正午の待ち合わせだったが私が眠りすぎたので13時になる。
新宿でセックス。
荻窪に行く。蜂蜜専門店ラベイユ。前回来たときはライチーの蜂蜜を買ってもらったが今回はひまわりの蜂蜜を買ってもらった。蜂蜜で餌付けされている。蜂蜜屋さんの近くですこし気になっていたラーメンを食べる。鶏のスープで、上にのっているのもチャーシューではなく焼いた鶏肉。おいしかった。怪しい若い女の客がいた。私たちが蜂蜜屋に向かう途中(私たちはラーメン屋を横目に、ここおいしいのかな、などという会話をした)すでに彼女はその店でラーメンを食べていた。私たちがラーメンを食べ終わって店を出たとき彼女はまだ同じ場所に座ってラーメンを食べていた。食べるのが遅いようには見えなかったから何杯かラーメンを食べたのでしょうが、、。ラーメン屋のあと駅の反対側にまわってささま書店を見る。西岡兄弟をすこしだけ立ち読み。「地獄」。良かったのでそのうち買おうと思った。メビウス原作谷口ジロー作画のマンガ(というかBD?)があるのはじめて知った。これもすこし立ち読み。結局私はなにも買わずJさんはカント(だったと思う、たしか)についての本を1冊買って店を出た。
荻窪から丸の内線で永田町、乗り換えて半蔵門線三軒茶屋。tenでサングリアと果実酒(私はジンでさくらんぼを漬けたもののソーダ割、Jさんは桃のなにがしかをロックで)と日本酒を飲み豆腐の上にパクチーののったやつ、白子(火の通ってない白子を食べたのははじめて。おいしかった)、焼いた山芋に肉味噌をのっけたの、明太子入りの出汁巻き卵を食べる。8時と9時のあいだにtenを出る。薬酒バーで梔のお酒を飲んでいたらJさんの友達のPさんから電話があって近くで飲んでいるという。Pさんのところに行こうということになる。Pさんはブラジル料理を出すバンチョーというお店にいた。このお店は7周年記念だとかいうことで食べ放題をやっていた。黙っているとどんどんお皿に焼いた肉が盛られていく。おいしかった。Jさんが注文してくれたお酒を飲んだ。ライムを漬けこんだような強いお酒で名前はサンなんとかーニャみたいな感じだったが酔っぱらっていたのでおぼえていない。Jさんもこのときもうだいぶ酔っていて、私のことをPさんなどに紹介しながら皆の前で私にフレンチキスを。Jさんは酔いがあまり顔に出ないけれど精神には着実に影響を及ぼしているタイプ、私はその逆で酔いが顔や仕草にははっきり表れるが精神には変化がないタイプ(しかしこの晩は飲み過ぎた。すこしまずかった)。私はいつも人目を気にしないがJさんは普段は人前でいちゃつくのを嫌がる。とにかく、混雑してドランカンな狭い店の中でいきなりフレンチキスなどするものだから周りはひゅーひゅーとはやしたてる。Pさんはあきれたような顔でおどけながら「ちくしょー、みせつけやがって」などとぼやいた。Pさんは穏やかだがアクもある良い顔をしていた。いつか新宿クレマスターのフジタゼミで見かけた塩Tさんを思い出した。目の形が似ていたからだと思う。でも実際私はPさんがかけていた眼鏡の形も思い出せないくらい酔っていたし(結局サンなんとかーニャを5、6杯飲んだ。Jさんが席を外しているあいだ私は見知らぬスケベおやじに半分セクハラみたいな形で(腰を強い力で抱き寄せられたりそのままお尻を叩かれたりした)口説かれていて、Jさん早く助けてくれないかなあなどと思いながら肉を貪りお酒を浴びていたのだ(Jさんは最後まで私が口説かれていたことに気づかなかったようだ))、この夜の記憶はあまり信用できない。Yさんという人もいた。バンチョーが店じまいするということで私たちは河岸を変えた。32というバー。私とJさんはここで真っ赤なカクテルを飲んだ。味は思い出せない。黒い店内に光を受けてきらきら光る無数の酒瓶、バーテンダーの真っ青に染めた髪の毛と真っ赤なカクテル、なんとサイケデリック!天にものぼるようなええこんころもち、というようなシロモノをはじめて体験した。32を出る頃にはわたしもJさんもへべれけ、とくにJさんは歩きながら遠吠えしていた。ふらふらと歩き回って、その辺のマンションの駐車場に侵入してよし今夜はここで眠ろうなどと話しているとJさんの携帯にPさんから電話が、今晩泊めてやるとのこと。Jさんが電話口で遠吠えしているから、電話の向こうのPさんが「お前はもういい、女にかわれ、女に」と言っているのがきこえた。私は朦朧とした意識の中でJさんの手から電話をもぎ取り、今どこだかわからないがマンションの駐車場にいると伝えた。Pさんはとりあえず32まで戻ってこいと言った。どうやったのかよくわからないけれどわたしたちは32に戻りタクシーに乗せられPさんの部屋に連れていっていただいた。Pさんはそのあと一回出かけたようだった。私は水道水をたくさん飲んだ。Jさんは仕事なので朝早く私たちはPさんの部屋をあとにした。午後になって気づいたことだがわたしはお気に入りの口紅とグロスとそれから小銭をPさんの部屋かどこだかわからないマンションの駐車場に置いてきてしまったようだった。私はJさんの職場がある目黒までついていって、Jさんが仕事をしているあいだJさんに借りて本を読んでいた。ギルバート・ライル「思考について」。半分くらいしか読めなかったけれどすごく面白かった。言葉がすごくいい。このライルというひとは言葉のセンスが冴え渡っている。まあ、言葉に敏感だからこそああいうことを
考えるのでしょうけれど。  自分が考えたことないことを本で読むの楽しい(それ以外に読書の意味があるのかって言われたら反論しないけど・・・(いくらでも反論の余地はあるけど意味はないものね))。Jさんの仕事が終わった後目黒でインドのカレーを食べた。うまうま。カレーを食べた後目黒で散歩した。新宿に行ってまた散歩した。たくさんたくさん歩いた。新宿でコーヒーを飲みながら話をした。Jさんが「あなたが世界の仕組みの中でこれはほんとうに恐ろしいと感じるものは何か」と言った。私は「ものが生まれること」だと答えた。Jさんは自分は「取り返しのつかなさ」だと思うのだと言った。私は人の言ったことを自分の言葉で言い換えるのが嫌いだから(他人がそれをやることに嫌悪感はない)言わなかったけれど、「不可逆性」と頭の中に書いた。