2015-03-26,Thu. その2

夕方Jさんの仕事が終わるのを待って目黒の「とんき」というとんかつ屋さんでとんかつを食べた。お店のつくりはお寿司屋さんみたい。いつだったか寿司屋でとんかつを食べる夢を見たのだけど、この正夢だったのかな。このとんかつ屋さん、めちゃくちゃおいしい。一般的なサクサクしたきつね色の衣ではなくて、薄くて硬くて茶色の不思議な衣。とんかつの概念を覆しかねないけれどこれがとても良い。とんかつに添えられたからしも素晴らしかった。からしっ、という強い主張があって、でも嫌な感じがしない。私は基本的にとんかつにからしをつけないのだけれど、ここではつけて食べた。ごはんもめちゃくちゃおいしかった。小さめの茶碗に盛られていて、おかわりできる。豚汁は、豚汁というより味噌汁。さっぱりしてて後で疲れないしメニュー全体のバランスが良くなる。接客もまた素晴らしくて、キャベツやごはんやお茶や豚汁がなくなるとすかさず声をかけてくれる。いちばん気に入ったのは、食前だけでなく食後にもあったかいおしぼりを出してくれたところ。もうメロメロになってしまった。

フジタゼミで岸田秀先生が発表、ということでクレマスターに。入れなくなることを恐れて開店30分前から店の前で待っていた。一番乗り。小雨パラパラ。Jさんは相当岸田先生を気に入っているみたい。岸田先生は、姿はドワーフ、瞳はエルフ、みたいなかんじの方だった。私はJさんに借りた「続・ものぐさ精神分析」の中の短い話を2つ3つ読んだだけだったのでお話がわかるかかなり不安だったけれど、私の読んだ部分に関わるお話がかなり出てきて、少しでも読んでおいて良かったなと思った。今回の発表は、参加者が岸田先生に質問して岸田先生がそれに答えるという形式だったが私は質問しなかった。誰かが私が質問してないことに気づいて話を振ってくれたのだけれどJさんが「ああ、この人はダメですよ、読んでないから」などと言って(それは私を庇ってくれていたのかもしれないけれど)とても癪に触った。ほんとうは一つ質問したいことがあった。岸田先生が、話の中で「怒りは理解されていないと感じるところから出てくる」というようなことを言っていて、私は、理解されてしまったことから出てくる怒りというのもかなりありふれたものではないかと思って、それを言おうとしていた。Jさんに機会を断たれてしまったし、それに私は自分の考えがくだらなくないときがあるとは思えないので(こう考えることは多くの人に対する侮辱にもなってしまうことはわかっている、本を読めば私がかつて考えたことがそのままもっと巧い表現で書かれていることは多い)(しかし実際一方では私はいつも考えが足りない)、何も言わなかった。