2015-05-14,Thu. その2

真言密教について調べている。そのまとめ。
ーーー
☀︎六大無碍常瑜伽…宇宙万有の体性を明示
六大とは地、水、火、風、空、識の六つの体性のことである。地、水、火、風は物質であり識は精神である。空は無碍を性とする融合自在の力であり、物心二元を統合する媒介力である。
・地大…堅固の性⇔千古不易の力、エネルギー保存則の実体
・水大…湿潤の性⇔凝集力
・火大…煙煖の性⇔動力、膨張力
・風大…動変の性⇔活動長養の力
・識大…心、精神、知覚、作用(はたらき)
宇宙万物が各々この六大を具備している。人間で言えば地大は肉体そのもの、水大は血液、火大は体温、風大は呼吸、識大は精神を、形式的に象徴している。地大により肉体を保ち、水大により呼吸・消化等の吸収し排出するはたらきが可能になり、火大により運動し、風大によりそれらが持続し、そして識大により全てが意味を持つとかいう解釈も可能なのではないか。
ーーー
☀︎四曼不離…現象そのもの(相)についての説明
一切の現象を四種に分類し名付けたもの。万物が各々この4つを具備していることを四曼不離という。
1.大曼荼羅…物の色相。肉眼で見える姿・実体。
2.三摩耶曼荼羅…物の形象。男であるとか老いたとか肥えただとかの性質。
3.法曼荼羅…聲字即実相。法というのは名称(真言)(呪)のこと。物有れば名がある。名がなければ物無し。如何なる物にも名が有り、何か分からねばその分からぬということがその物の代用名称である。
4.羯磨曼荼羅…物の作用。
ーーー
六大は六大の中でそれぞれが融合しているし、四曼も同じ(法曼の内に他の三曼が入り込み、また他の曼についても同じ、というように)だし、他人同士のものと互いに反応・無碍融通することができる(空大のはたらき(この「はたらき」というのも、空大の中に識大が入り込んでいることを示す))。これによって加持祈祷が成立する。
ーーー
☀︎三密加持速疾顕…三密が加持すれば速疾に顕る、つまりこの肉体のままで成仏ができる(顕徳成仏)。人は身・口・意(行為・言葉・思考)の三業を持ち、この三業は仏では三密という。
顕徳成仏のやり方
・身密…自己の信じる仏(本尊)(大日如来でも阿弥陀仏でも、或いは尊敬する師匠など何でもOK)の印を結ぶこと。手に印を結び、結跏趺坐して本尊と同一の姿勢態度をとる。
・口密(語密)…本尊の真言陀羅尼(呪)(明)を唱える。
・意密…印が変じて本尊となり、真言の一字一字が本尊と化し、自分自身もまた本尊と同化し同体となると観ずる。
自身も印も真言も本尊も悉く一体不離となることを三密加持、三業具足、互いに無碍渉入するといい、これが顕徳成仏である。
印は目的表示、意密は精神的努力、口密は実行であり、人が仏になることすら自然の理であるので、加持により全てのことが可能になる。仏の三密と人の三業だけでなく、人の三業同士も加持し、自分で自分自身を加持することもできる。したがって、加持によって共同体全体、延いては世界全体を変革することも可能なのである。
注)加持とは、仏の光が行者の心水に映じ、行者の心水が仏の光を受持することを言い、仏の加被力と衆生の功徳力が融和一致、感応することである。
ーーー
☀︎三大(体大、相大、用大)(六大とは全く別の概念)
体大は四曼のうちの大曼荼羅、相大は三摩耶曼荼羅、用大は羯磨曼荼羅に対応しており、また、体大は六大に、相大は四曼に、用大は三密に対応している。三大は互いに不離であり、それを三大円融という。仏の三大と人の三大が融即し、物心が不二であるから顕徳成仏が可能なのである。病気祈祷などでも同じ理屈。
ーーー






あーもー疲れた!この後本有本不生のこととか金剛界胎蔵界のこととかまとめてやっと基本の予備知識がひと区切りつくのだけどもう疲れた!
自分の考えを太字で入れていたのだけれどまとめるだけで疲れてほとんど入れられてないし!




参考文献・小野清秀『加持祈祷秘密大全』大文館書店・昭和60年(復刻)