2015-06-11,Thu. その5

録画していた宮崎駿風立ちぬ』を観た。映画館で観たときはいくつか違和感があったし、映画館効果で感動3割増しだろうなどと思っていたのだけれど、きょう改めて観たら素晴らしいアニメだなあと感じた。
「破壊」をテーマのひとつに据えていると思うのだけれどそれにあたって大友克洋をかなり意識している(震災の部分なんかほぼ丸パクリ)ように見えるが、それはあまり成功していないと思う。浮いてる。
でもそれ以外はほんとうに素晴らしい。くどくない程度の細やかな仕込み(夢の中では飛行機の材質が柔らかいことやクレソンのドイツ人が紙飛行機を潰したことや避暑地では夜街灯に蛾が群がっていなかったのに喀血したナオコの見舞いに行った夜は街灯に蛾が群がっていたことやカプローニ氏が最後のシーンで零戦に向かって完全には帽子を降ろさなかったことやエトセトラ)や、リズム感、迫力、構成(若い時の作品に比べたら多少キレがないかもわからないけれど)、…
ていうか、このアニメの堀越二郎は、顔といい声といい自分だけの世界に住んでいることといい、私の大好きなTさんに似ているのだ、そっくりなのだ!(Tさんはぽっちゃりした体型だけど)。Tさんとは2013年の6月のはじめに馴染みの古本屋で初めて会い、それからずっと片想いしている。今でも私はTさんに恋している。私はJさんに恋していない。Tさんが私を見ないことがわかっていたので、無理に(無理に!)Jさんを愛することにしたのだ。あの夜、三軒茶屋から渋谷に向かうタクシーの中で。もうあれから一年近くが過ぎてしまった。なにがほんとうかわからない。あれからの一年間をおぞましいとさえ思う。