2015年8月31日(月)

私は風呂場で髪を洗っていた。気づくと排水管が詰まっていたらしく風呂場には白く濁った水がふくらはぎのあたりまでたまっていた。急いでシャワーの水をとめると、水底のタイルの上に、抜けた髪の毛などと混じって蠢くものがある。赤黒いカマドウマである。あらためて見ると何匹ものカマドウマが濁った水の中で触角を揺らしている。恐怖が全身を包み私は風呂場から飛び出る。脱衣所も廊下も、風呂場と同じように水浸しである。私は居間にいるであろう家族を呼ぼうとして叫ぶ。しかし、幾ら力を入れても声は出ない。叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ、しかし声は出ない…