2015年10月2日(金)

駅で、
ホームに続く階段を駆け降りる背中が見える。
広い道、
信号の点滅する横断歩道に向かって走る背中が見える。
歩道を歩く人の流れの中でひとり歩調をゆるめると、どの背中もすぐに見えなくなる。あたらしい背中が視界をふさぐ。
人の波がわたしの背中を乱暴に押す。
そしていつも、
わたしは置き去りにされるのだ
わたしは泳いでたどりつくことができない
わたしは階段をおりるとき一段ずつ足の裏でたしかめなければならない。わたしは信号の点滅する横断歩道を渡ることができない(信号が赤く光っているときに渡ることはできても)。改札を抜けるときいつも胸が苦しくなる。そしてわたしは置き去りにされるのだ