2016-04-18,Mon.

ぼくが感じたのは苦痛ではない
ぼくは泣いたが涙ではない
悲鳴ではない
あえぎではない
口をふさがれたぼくの毛穴の全てからしみ出たものは
汗ではない
悲しみではない
それは深く底のない絶望だ

ぼくはそれを見た
それが生まれた場所を見た 
形のない
色のない
臭いのない
名前もないそれは
ぼくの中のどこかに存在している
落ちないしみのように
…………知っている
それが誕生した場所ーーを

萩尾望都残酷な神が支配する」)