2016-10-13,Thu.

ベッドと蛇口と小さな窓だけがある白くて四角い冷たい部屋に紙と鉛筆と香水ひと壜与えて閉じ込めてほしい。窓からは山か海か、なんでもいいけど人の気配のない景色が見えるといいな。電気も暖房もいらない。蠟燭とマッチなんか少しだけあってもいいかもしれない。ほんとうは食べ物も食べたくない。私はきっと窓から香水も紙も投げ捨てて、白い床に直接文字を書くだろう。書いたあとで後悔する。後悔して鉛筆も投げ捨てて、布団に潜りこんで眠るだろう、朝には床が元のとおりに真っ白くありますようにと願いながら。私は毎日手を洗い続けるだろう、蛇口からはもちろん、氷のような冷たい水が流れ落ちる。私の手も、すぐに氷のようになって、しかし生きた人間の一部なのだ、白くふやける、そして私は絶望する。