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2016-10-14,fri.

だいぶ気温が下がってきてとても喜んでいる。寒いと、皮膚の下を何かがゾクゾクと這うような感覚があってそれが私の恐怖にすばらしくぴったりなのだ。この感覚があると、私がなにかよくわからないものを怖がっていることもあまりおかしなことではないような気がしてくる。寒いと自分の輪郭がはっきりと浮かびあがってくるのも嬉しい。暑い季節は自分の内部から、何か輪郭の中で充満しているべきものが毛穴という毛穴から汗とともにじわじわと滲み出ているのではないかと不安になる。しかしそれはそれで世界と一体化しているような気持ちになって楽しかったりもするのだ、私が世界によって薄められる危機に面していても、その季節にはありとあらゆる人間から少しずつ何かが滲み出ていて、世界はどの季節における世界よりも濃くなっている、すべてが曖昧になり、すべてがいっしょくたに満たされる。寒い季節には、世界は夥しい数のパキッとした美しい輪郭で(輪郭そのもので)満たされるけれど。