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2016-11-20,Sun.

19日(土)

お世話になっている人のお母様が亡くなられたと聞いた。私の身体の外部で死の風が吹くのを感じたときいつも、私は罪悪感でいっぱいになる。…

 

飲み会。名前だけずっと昔から聞いていて(伝説みたいに思っていた)、今日はじめて会った人がいた。谷口ジローの漫画の主人公みたいな顔で、はにかんだように笑ったり話したりする人だった。Tさんもいた。今日も素敵な眼鏡をかけていた。目頭の切れ込みの具合とか髪の毛の質とか色とか、目の下から口角にいたる頰の曲線とか、ああどうしてこんなに完璧な造形がこの世に存在するのだろう。静かな幸福。みんなの話を聞いているのがとても楽しかった。大した話はしてないけどみんなまとめて私の憧れ。

 

20日(日)午前2時

私は漫画喫茶にいる。音を立てて忙しなくキーボードを叩く人や鼾をかく人がいる。ここでは私は孤独だけれど、泣くことはできない。2年前、あるいは3年前、私は頻繁にここに泊まっていた。あのとき私はどんなだっただろう。自分のことに関する記憶がほとんど残っていない。

いつも雪が降っていた。

 

ショートピースを一箱消費した。一度にこんなにたくさんのタバコを喫ったのははじめてかもしれない。指先がニコチンで黄色くなった。視覚的に許せない。悍ましい。舌も痛い。

…なぜショートピースなのだろう。不思議だ。フィルターがなくてコンビニで買えてファッション性も兼ね備えているからだけど。でもきっかけがわからない。思い出せない。

 

20日(日)午前5時

始発で帰る。キオスクの前で大量の新聞を束ねている人がいた。生魚が食べたい。心が平和なときに飢えると生魚がほしくなる。平和じゃないときは辛いものが食べたくなる。揚げた肉なども食べたくなる。

 

煙草を喫って身体や服に臭いがつくのがほんとうに嫌だ。煙草を喫う私はマッチ売りの少女でつかの間死への衝動から解放されるけれど、その後は臭いによって余計に死にたくなる。死にたくなるし不安になる。いつまで待ってもこの夢は醒めないのじゃないか。夢から醒める以前に私は眠ることすらもできない。

 

世界が全部まるごと愛しいし私は幸せだしどうしたらいいのかわからない。

 

 

メモ。テレプシコーラドロヘドロ