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2017-02-06,Mon.

春の風を感じた。春の風は光を含んで下から上へ緩やかに吹き上げる回転の、強いが肌あたりの優しい、仄かに香りを含んだ風である。遠くでゴオと唸り、足元では残った枯葉や芽の出かけた植物をくるくると弄ぶ。

 

春の予感の梅やヒヤシンスの香はこの風によって薄められ庭では微かに心をかき乱す儚いものとして顕れるが、家に持ち込むと途端にむせ返るような主張をもって部屋に満ちるのである。(毎年体験することだけれど)この驚きといったら!太古の日本人の鼻が鋭かったわけではないのだ。梅の香りはこんなにも強い。