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2017-02-14,Tue. その2

まったく予期していない瞬間に心を通過しない涙が零れることがある。まったくなんでもないような瞬間に。

最近頻繁に「それ」が起こる。

「それ」、つまり温度のない涙がつたりと頰を滑り落ちてゆくのを感じることそのものが、それだけが、私を悲しくさせる。

きっとその涙は、舐めても海の味はしない。私の瞳は悲しみの海とは繋がっていないし、繋がっていないことだけが私にその海の存在を予感させる。