2017-05-01,Tue.

私の中に世界が残ることはありません。世界が私に刻みつけられることはありません。私の過去は夢の記憶のようにひどく曖昧で重層的で現実味がなく、砂の零れ落ちるように消え去って行きます。

 

空想の(による)死を生きているように感じることがあります。現実の生はきっと真夏の空気みたいに熱く重く密度をもって輝いていることでしょう。私は押し潰されて焼け焦げるのが怖い。でも、だからといってそれに適応するために他人の助けを借りたいとは思いません。私はひどく傲慢だから、生身の人間を私の核心に干渉できる存在としては認めていません。私は言葉による干渉を受けることのできる架空の私を玄冬と名付け、現実の私 の中にある言葉で玄冬を紹介し続けていますが、しかし、現実の私が誰かに何かを語ることができる(を望んでいる)というわけではないのです。